魚好きの楽園誕生!東立石「kentami 酒と魚」

京成立石駅東口から徒歩5分、奥戸街道沿いに、お魚好き待望のニュースポットが誕生しました。その名は「kentami 酒と魚」。
立石エリアには串焼きやもつ焼きの名店が数多くありますが、新鮮な魚介類を気軽に楽しめるお店は、貴重な存在です。

お造り、焼き物、煮魚、揚げ物すべて楽しめる、海の幸の宝箱!

看板に「酒と魚」を掲げるkentamiの一番の魅力は、なんといっても新鮮でおいしい魚介類。店主のKenさんが足立市場に自ら足を運び、長年の経験で培った魚への深い愛情と確かな目利きで仕入れた海の幸を、日替わりで楽しむことができます。

バットの中身を見せてもらうと、透き通る白身、きらめく光もの、つややかな貝類たちが宝物のようにひしめきあっていました。
これらの魚介類が、刺身、焼き物、煮物、天ぷらと、素材のポテンシャルを最大限に引き出す調理法で提供されます。

この日のおすすめは、生牡蠣。一見細身に見える貝殻の中からパンパンにつまった大ぶりな身がプリっと姿をあらわしました。

そして、Kenさんの釣り人ネットワークから直接仕入れがある日はラッキーデイ!この日は、釣りたてのイサキが入ったとのことで、塩焼きにしてもらいました。市場で買えば1000円は軽く超えそうな25センチ大のイサキが丸ごと一匹、なんと650円!数時間前まで海を泳いでいた新鮮なお魚を破格の値段で味わえる日もあるのです。

母の思いを受け継ぐ、心温まる空間

「kentami」という店名は、店主のKenさんと、22年間東立石で愛された居酒屋「たみ」を営んでいたお母さまの名前を組み合わせたもの。
居酒屋「たみ」は、惜しまれつつ閉店しましたが、Kenさんがその思いを受け継ぎ、「kentami 酒と魚」として新たなスタートを切りました。

この日は、たみさん時代からの常連さんと、Kenさんの腕と人柄に惹かれた新しいお客さんが入り混じり、和やかな空気に包まれていました。女性の一人客も多く、アットホームな雰囲気で、誰もが気軽に立ち寄れるお店です。

カウンター越しに技が光る、ライブキッチン

座席はカウンター7席、サイド3席の合計10席。
カウンター席からは、一品一品ていねいに作り上げる、Kenさんの料理風景を間近で見ることができます。

魚の切り込みの入れ方、火加減の調整、盛り付け…。一つ一つの動作に、Kenさんの魚への愛情が込められていて、その姿はまるでライブを見ているよう。料理を待っている間も、飽きることがありません。
煮付けは、たみさんの味をフィーチャーしたものだそう。この日は金目鯛の兜煮付け(850円)をいただきました。「たみ」さんの常連さんは涙が出る味かもしれません。優しい甘さとふっくらとした食感から、お母さまへの思いが伝わってくるようでした。

最高の魚には最高の酒を!

「酒と魚」の酒の方にも注目してみましょう。新鮮な魚介類と日本酒、この組み合わせに心が震えるのは日本人の本能かもしれません。お酒のメニューには、甘口、辛口と幅広いラインナップが揃っていましたが、メニューに書かれていないお酒も冷蔵庫から見え隠れしています。せっかくなので季節のお酒をいただきたいところ。

この日は秋田・飛良泉本舗の「山廃純米 マル飛 限定夏生」という生酒をいただきました。蔵元情報によるとロックやソーダ割りで飲むのも“マル”だそう。

涼しげに盛られたお刺身と一緒に、くいっと一口。その瞬間に夏の宵口が酔い口(至福の時!)に変わります。
お酒のこだわりは日本酒だけではありません。国産レモンを使用した「生削りレモン」はぜひ試していただきたい一杯。皮ごと細かく削ることで、レモンの風味をまるごと味わえる、爽やかでほろ苦い大人のレモンサワーです。添えられた塩やはちみつで、自分好みの味にカスタマイズするのもおすすめ。下町価格からは少し上振れますが、このクオリティーで600円ならむしろ安いと思えます。

もちろん、下町価格の酎ハイ(450円)など、さまざまなドリンクが用意されていますので、その日の肴に合わせてお好きなお酒をたしなむと良いでしょう。

下町の人情に触れる、新たな名店

「kentami 酒と魚」は、新鮮な魚介とお酒を気軽に楽しめる、親子の愛が詰まった新たな名店。
常連客との会話に花を咲かせ、初めて訪れた人ともすぐに打ち解けられる。そんな下町の温かい雰囲気に包まれているお店です。

魚介類以外も、名物のグラタンや新鮮野菜の天ぷら、時には肉料理もありますので、お魚好きでなくとも満足度が高く、穏やかな時間を過ごせるはずです。

kentami 酒と魚
住所:東京都葛飾区東立石3-37‐6
アクセス:京成押上線「立石」から徒歩約5分
TEL:03-4210-3721
営業時間:17:00-24-00
定休日:不定休

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。
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酒人38合
酒人38合
葛飾っ子に嫁ぎ、下町グルメの虜になったライター。お酒と肴をこよなく愛し、おいしいお店の開拓に余念がありません!