【新店情報】亀有駅すぐ「高橋園」 先代の日本茶屋の屋号を継いで居酒屋に変身

今回紹介するのは、亀有駅から徒歩約2分の「高橋園」。
70年間お茶屋さんとしてお店を構えていた場所が、2025年7月に居酒屋としてリニューアルオープンしました。

母の跡を継ぎお茶と食事を楽しめるお店に

これまで祖母、母親が切り盛りしていた日本茶屋を改装し、居酒屋をオープンされた店主の高橋さん。

小さい頃から料理が好きで、16歳の頃から高校に通いながら飲食店でアルバイトをされていたそうです。

アルバイトを含め、これまで東京都内にある沖縄や宮崎料理の専門店、居酒屋、焼肉屋、イタリアンなどでシェフとして料理の腕を磨かれました。

和洋折衷の幅広い料理を作った経験を活かし、地元・葛飾区で日本茶屋の屋号はそのままに、居酒屋を開くことを決意されたそうです。

半個室には、日本茶屋のお店で使用していた看板が飾られていました。

メニュー表に並ぶのは、日本各地の銘茶で作るお茶割りを始めとするお茶×アルコールのドリンクの数々。先代のお茶屋さんの名残を受け継いでいることがわかりますね。

焼酎やビールと組み合わさった珍しいドリンクも。お茶そのものを楽しめるように、ソフトドリンクのラインナップもあります。

お店のコンセプトは「居酒屋以上、割烹未満」。

旬のお野菜や日本各地の地場のお肉、北千住の市場から直送される魚介類を炭火で丁寧に調理したこだわりの食事をいただけます。

「地元の方にも楽しんでいただきたいですし、日本各地の地場で採れる食材を使っているので、グルメ好きな方たちにも来ていただきたいです」と高橋さんは言います。

ぜひ座ってほしいのが、ライブ感を楽しめるカウンター席。炭火料理を注文すると、焼き上がる様子を炭の香りとともに目の前でじっくりと眺められますよ。

お茶屋さんの名残がここに!お茶と掛け合わせたドリンクで乾杯

抹茶のドリンクはオーダーが入り次第、目の前で抹茶を立ててくれます。

今回は抹茶ビール(780円)を注文。茶せんとお茶碗で、シャッシャッと抹茶を立てる様子を目の前で見ることができました。

冷やした抹茶の入ったグラスに、ビールが注がれ、できあがったドリンク。ビールの泡の部分がまるで抹茶ラテを彷彿とさせます。

抹茶によってまろやかな味になったビールを流し込み、お通しを見てみましょう。

お通しには、冷やし麻婆豆腐が登場。冷奴にピリ辛ダレがビールとの相性最高で、どんどん箸が進みます。

それに合わせて焼酎をお茶で割った静岡掛川茶割り(580円)を注文。お茶の香りがしてさっぱりとしたお味に、とても飲みやすかったです。

素材の味を活かした和洋折衷のお食事、見て、食べて、楽しむ

色とりどりのおばんざい五種盛り合わせ(二人前)(1580円)が運ばれてきました。

この日のお品書きは、空芯菜と桜海老のお浸し、真ダコと万願寺とうがらしのサラダ、ゴーヤの天ぷら、焼きとうもろこしのすり流しと鶏白レバーの甘辛煮、生湯葉刺し いくら添え。

夏を感じる野菜やお肉、海鮮が勢ぞろいです!

柚子に漬けたいくらの爽やかな香り、甘辛いレバーのタレととうもろこしの甘さのバランス、甘めの生地の衣に包まれたゴーヤの苦みが中和された天ぷらなど、素材の味を活かして見て、食べて楽しめる、満足感のある5品でした。

あん肝と干し柿の最中(680円)は、あん肝の塩っ辛さと干し柿のほんのりとした甘さが絶妙。最中のサクッとした食感も楽しめます。

続いては、新潟県の日本酒・鶴齢(かくれい)純米吟醸(一合1050円)を注文。日本酒や焼酎は日本各地のものを用意しているそうです。

そばがきと炭焼鴨南蛮(1250円)は、高橋さんの大好物である鴨南蛮そばからインスピレーションを受けたのだとか。

そば粉を熱湯で練って作るそばがきの上に、炭火で焼いた香ばしいネギ、分厚い鴨肉がのっています。

鴨南蛮そばをおつまみのように気軽に食べてほしいという想いから、生まれた一品です。

大きな鴨肉は、贅沢にも一口で。日本酒との組み合わせは、言わずもがな最高でした。

こちらは、あなごと男爵芋の春巻き(860円)。

バルサミコ酢とあなごのアラで取った出汁で作られた、イタリアンと和食のいいとこどりソースが、素材の味を引き立てていました。

土鍋ご飯は、翌日の朝にも楽しめる一度で二度おいしい絶品料理

高橋園でぜひ味わってほしいメニューのひとつが土鍋ご飯。今回は、銀鮭いくら(2850円)を最初のドリンクと一緒に注文しておきました。

夜の土鍋ご飯と、昼の定食でも出すお米は、亀有のお米マイスターの方と相談して、おいしいお米を仕入れているそう。

この日は粒が大きい福井県のいちほまれが使用されていました。

目の前に置かれた熱々の土鍋。ワクワクドキドキする瞬間です。「準備は良いですか?」と高橋さん。「はい、お願いします!」と伝え、蓋が開きます。

鮭、いくら、ネギの豊かな色どりがドーンと目に飛び込んできて、思わず「うわあ!」と感嘆!

艶々でふっくらとしたご飯に、プチっと口の中で弾けるいくら、大きめにほぐされた鮭のトリプルコンポに、舌鼓を打ちました。

最後の〆は、竹炭のバスクチーズケーキ(620円)。竹炭パウダーを使用した黒いチーズケーキです。

きめ細やかで滑らかな舌触り、甘さ控えめなので、たらふく食べた後でもペロリと平らげました。

食べきれなかった土鍋ご飯はおにぎりに

残った土鍋ご飯は、おにぎりにしてお持ち帰りできます。手提げのようにかわいく包んでくださいました。

こちらは翌日の朝ごはんにすることに。

お昼は定食も食べられるので、次はランチをいただきたいです。

今回はオープンして1週後に取材させていただきましたが、はやくもリピーターのお客さんがいらっしゃいました。

高橋さんのアイデアやこだわりが詰まったお料理、炭火でじっくり焼き上げた地場食材を堪能したい夜に、ぜひ行ってみてください。

高橋園
住所:東京都葛飾区亀有3-30-1
アクセス:JR常磐線「亀有駅」から徒歩約2分
TEL:03-5647-7083
営業時間:11:30-14:30、17:00-23:00
定休日:月曜日
駐車場:なし

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。