ママさんの沖縄料理はいっぺーまーさん!京成立石「沖味亭」

みなさんは沖縄料理、よく食べますか?私は大好きです!
あまりにも好きすぎて、学生時代に沖縄料理屋さんでアルバイトしていました。アルバイトの終わりにいただくまかないを楽しみに働いていたものです。

沖縄料理を出すお店は葛飾区にいくつかありますが、今回は35年以上に渡り地元の人に愛される、京成立石の「沖味亭(おきみてい)」をご紹介します。

呑兵衛の聖地・立石の老舗沖縄料理屋さん

京成立石駅から徒歩3分くらいのところに「沖味亭」はあります。今回は妻と、仕事帰りに一杯ひっかけて帰ろうとしてばったり出会った友人と3人でお店にうかがいました。

「沖縄そば」のちょうちんの上に、沖縄名物オリオンビールのちょうちんが2つありますね。中の様子が見えませんが、入ってみましょう。

中はL字カウンターが6席、テーブル一つに小上がり座卓2つ。ママさんお一人でやられています。芸能人やスポーツ選手のサインがいくつもありますね。

壁にはおなじみ沖縄料理の名前がありますね。ソーミンチャンプルー、ゴーヤチャンプルー、沖縄そば、ソーキソバなど、私は名前を見るだけでワクワクしてしまいます。

ママさんによると、平成元年に開店されたとのこと。35年以上、呑兵衛の聖地・立石で愛されているって本当にすごいですね!

私たちは小上がりを使わせていただきました。

妻はシークワサーハイ、友人は帰宅前なので軽く小生、私はオリオン缶をいただきます。それでは、あっり乾杯!

お通しは冬瓜のツナ煮。沖縄では「シブインブシー」と言いますが、ママさんの出身である宮古島では「スブインブシー」と言います。冬瓜に煮汁の味がしみしみでおいしい!沖縄風にいうと、「まーさん!」です。

さあ、おいしい沖縄料理をどんどんいただきましょう!

ジーマミ、海ぶどう、スクガラス…定番おつまみでお酒がすすむ

メニューに「いっぺーまーさん(すごくおいしい)」と書かれていますね。高まる期待をおさえ、まずは沖縄の定番おつまみからいきましょう。

ジーマミトーフはピーナッツを原料にした沖縄名物。妻の大好物なのですが、しっとりおいしい!色んなところでジーマミ食べましたが、こんなにしっとりした食感はじめてです。

海ぶどうも粒が大きいですね。プチプチ食感に塩味でお酒がすすみます。あ、もっとお酒がすすむおつまみがありました。ママさんから、「食べたことありますか?」「食べたことない人には出さないの」と言われたおつまみです。

スクガラス(アイゴ稚魚の塩辛)です。私たちは食べたことあるので出してもらいました。ママさんによると、初めて食べてケガをする人がいるそうです。

なるほど、魚の表面がトゲトゲしていてシャープなため、口の中を傷つけるのでしょうね。島豆腐とスクガラスを慎重に口にいれます。独特の食感としょっぱ味、しっかりした島豆腐。あー沖縄料理でお酒飲む幸せを感じます。

久しぶりに会った友人も、「沖味亭」は初めてとのこと。コロナ禍でなかなか会えなかったのですが、近況報告もできてよかったです。もう一杯飲んで家に帰りましたが、「沖味亭」気に入ってもらえたようでうれしいですね。

妻と私は、うこんハイをいただき少し落ち着くこととしましょう。前にアルバイトしていた沖縄料理屋で、うこん茶があると悪酔いしないんだよ!と教わったことをずっと私は覚えてまして、泡盛を割るときもうこん茶で割ります。

ふう、落ち着きました。では沖縄料理のメインをいただきましょう。

皮付き三枚肉煮(豚肉の煮付け)にふーチャンプルー

三枚肉煮、よくラフテーと呼ばれる豚肉の煮付けです。
一口食べて、「うまっ!」と思いました。豚肉の身の部分、脂の部分にほんのり甘い煮汁がかかり、よくしみて…沖縄の豚肉の煮付けはコレですね!

しかも皮の部分もついているため、ねっとりした食感もあります。皮つきのものを初めていただきました。ママさんお一人でここまでのお料理を作られるなんて、尊敬してしまいます。

続いて、大好きなチャンプルーをいただきます。

ソーミン(ソーメン)やゴーヤー(苦瓜)と迷いましたが、ふー(麩)チャンプルーにしました。

たくさんの野菜やポークランチョンミートとともに、玉子がしみ込んだお麩の食感…あー、まーさん!

たくさん食べましたが、最後はそばでしめましょう。

しめのソーキそばを食べて「くわっちーさびたん」

しめの一杯はソーキ(豚のあばら肉)そばです。
ママさんから、「色々試してみたんだけどね。昆布だとすっぱく感じるので、豚の骨とかつお、それにシママース(島の塩)よ」というスープ。

おいしい!これ毎日飲めたら幸せだろうなあ。ソーキもしっかり煮込まれていて、お肉だけでなく骨までやわらかくなっていました。

スープ、お肉、そばと夢中で食べきりました。いやあ、おいしかったです!

会計後、妻がなにかママさんに言っていました。

「ええと…くわっちーさびたん(ごちそうさまでした)」

これを聞いたママさん、にっこりほほえみ、

「にふぇーでーびる(ありがとうございます)」と。
いい時間を過ごすことができました。

このおいしさ、自分たち夫婦だけでなく、いろんな友人たちと共有したいなあと思いました。ママさんお一人ですが、宴会の予約も可能とのことです。

きさくなママさんが作る、「いっぺーまーさん(すごくおいしい)」な沖縄料理。みなさんもぜひ、味わってみてくださいね!

沖味亭
住所:東京都葛飾区立石7-24-6 1F
アクセス:京成押上線「京成立石駅」から徒歩約3分
TEL:03-3694-8422
営業時間:18:00-24:00
定休日:月曜日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。