「おいしい」は万国共通です!京成高砂「担々麺酒場鳳龍軒」

私も妻も日本の地方都市に生まれ、現在は葛飾区に住んでいますが、生まれ故郷にも葛飾区にも、いやほぼ全ての市町村に日本料理以外で存在するのは中華料理屋さんではないでしょうか。

日々おいしい中華料理屋さんを探している私たちですが、京成高砂に住む友人から、「ここおいしいよ!」と太鼓判を押された「担々麺酒場鳳龍軒(たんたんめんさかばほうりゅうけん)」を今回ご紹介します。

京成高砂駅から線路沿いを歩くと見えてくるランチの看板

京成高砂駅は、京成上野からの京成本線と都営浅草線を経由する京成押上線が重なっています。また、ここから京成金町方面の京成金町線、成田空港方面の京成本線、北総線とわかれて行くので電車の入りが多く、踏切が開くのも時間がかかるので注意が必要です。

その分、線路を挟んだ両側にスーパーマーケットや個人商店、飲食店も多く老舗から新店まで、あらゆるジャンルのお店がある住みやすさが特徴です。

京成高砂駅の北側から線路沿いを京成小岩方面に歩いていくと、約3分でランチの看板が見えてきました。

店名に担々麺とあるのでもちろん注文しますが、青椒肉絲、回鍋肉、唐揚げなど定番の定食も楽しめそうですね。

中に入ってみましょう。

中は10席のカウンターがあり、2階にも席があるようです。この日は祝日の11時前で私たち夫婦が口開けの客でした。

ご主人が一人いらして、写真撮影の許可を求めたのですが、苦笑いされました。写真ダメなのかな?と思いましたが私の伝え方がうまくいかなかったようで、身振り手振りを加えて伝えると、「OK!OK!」と笑顔になられました。

オーダーも表の看板の写真を撮って、「これとこれをお願いします。」と伝えると再び「OK!」と。こういうやりとり、何か楽しいですね。

少ししてママさんがいらして、取材の許可もいただけました。ほかのメニューも見てみましょう。

名物の担々麺だけでなく、定食や前菜、一品料理も豊富

担々麺は温かいものだけでなく冷やしもあり、トッピングもいろいろできますね。

餃子も焼き餃子、水餃子、大葉、チーズ、エビとあります。

定食、丼物なども種類があり、しかも800円から900円とリーズナブルです。ランチで1000円超えるお店が多い中、良心的な値段設定です。

前菜、冷菜、ご飯、麺類、スープ、一品料理も豊富です。画像はありませんがお酒類も豊富で、ビール、日本酒、焼酎などいろいろ楽しめます。

そうでした。こちらは「担々麺酒場」ですね。今度はお酒も楽しめるように夜に来ようかな…と想像していると、お料理が運ばれてきました。

胡麻、山椒、辣油…深い味わいで満足の担々麺

妻も私も担々麺のランチにし、サイドメニューをシェアすることにしました。

王道のビジュアルで胡麻や山椒の香りがたまりません。
本場中国の担々麺は確か「担々」の名前の通り、麺や具材を入れた容器を担げるよう汁なしだと聞いたことがあります。日本で担々麺といえば四川料理の老舗のご主人が考えたという汁あり担々麺。

もう安心の見た目です。レンゲを口に近づけると、さらに胡麻、山椒、辣油の香りが立ってきます。一口すすると私も妻も、「おいしっ!」と反応。このスープは何度もすすりたくなります。

トッピングのお肉も深い味わい。麺は中太ちぢれ麺でスープがよく絡みます。満足度高い担々麺ですね。夢中で食べ進んでしまいます。

サイドメニューも来ました。

手作り焼き餃子とお酒がほしくなる絶品半炒飯

羽根つきの焼き餃子は手作りで3つ付きます。皮がモチモチで餡もしっかり味がついていました。ふだんは酢醤油や酢コショウでつけダレを用意するのですが、この餃子はそのままで十分おいしいです。

担々麺だけでなく餃子もしっかり味がついているのは、さすが酒場ですね。お酒がほしくなります。

さらにお酒がほしくなるものが来ました。

この半炒飯が絶品でした。中華料理屋さんの炒飯は、油でスプーンを進ませるということを再確認しました。

私の個人的意見ですが、この炒飯に一番合う飲み物は間違いなくビールです。でも今日はこのあと運転があるので我慢我慢。

今度は夜に、と先ほど想像しましたが、昼酒もいいなと思いました。実際に若いお客さんが来店し、前菜三点盛りとサワー系を飲まれたあと、炒飯とビールを頼まれました。私は心の中で、その選択に激しく同意しました。

今日はもう目の前のおいしいお料理を食べつくしましょう!担々麺と餃子と炒飯を夢中で食べていると、ご主人がこちらの様子を見に来ました。

妻が「おいしい!」と言うとご主人が、「おいしい!謝々!」とニッコリ。

好吃、デリシャス、ヤミー、ブォーノなど、「おいしい」を確認できると人は笑顔になり、つながれたような感情を持ちます。たとえ言葉がうまく通じ合わなくても、「おいしい」は万国共通なのだと再確認できました。

思わず飲み干してしまった丼の底と別れ際のあいさつ

おいしい担々麺のスープ、私は思わず飲み干してしまいました。丼の底には龍の柄。お店の名前にも龍がありますね。

いやあ、おいしいお店を紹介してくれた友人に感謝です。また絶対来ます。

会計の時にママさんにお休みはいつか聞くと、お休みなしでやっているとのこと。お正月もやっているそうです。2019年に開店して5年、お身体に気をつけてこれからも頑張ってほしいですね。

別れ際に「ごちそうさまでした」と言うと、厨房の奥でご主人が、「謝々!」「謝々!」と言って何度も手を振ってくれました。私たちも手を振って出てきました。なんだかホッコリした気持ちになりました。

みなさんもぜひ、担々麺酒場鳳龍軒で、おいしい担々麺とホッコリした気持ちを味わってくださいね。

担々麺酒場鳳龍軒
住所:東京都葛飾区高砂5-44-10
アクセス:京成押上線「京成高砂駅」から徒歩約3分
TEL:03-5876-9799
営業時間:ランチ10:30-15:30 ディナー15:30-翌2:00
定休日:年中無休

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。