みなさんの出身地の有名人と言えば誰でしょう?
葛飾区ですと、柴又の寅さん、亀有公園前の両さん、南葛飾の翼くんの名前がよくあがります。
今回は国定忠治で有名な上州群馬県出身のマスターが、京成本線青砥駅近くで始めた居酒屋「忠治(ちゅうじ)」をご紹介します。
飲み屋街で40年以上続く老舗居酒屋
青砥駅改札を出て左の階段を降り、駅ビル「ユアエルム」5番街の端に出ると、慈恵医大葛飾医療センター行きのバス停があります。
バス停から北に1分ほど歩くと、サンロード商店会の路地の飲み屋街に「忠治」が見えてきます。
仕事帰りの妻と、口開けの17時におじゃましました。
店内は逆L字カウンターの長いほうに5席、短いほうに3席の計8席。4人掛けテーブルが2つという作りです。
「何年くらいお店をやられているのですか?」とマスターにうかがったところ、「42、3年くらいかな」とのこと。1980年代からですか!飲み屋街でも一二を争う老舗ですね。
壁にはBS-TBS「酒場放浪記」の吉田類さん、「おんな酒場放浪記」の寺澤ひろみさんの写真がありました!番組で取り上げられたのですね。期待が高まりますね。
さっそく、一杯いただきましょう。
下町葛飾名物、「ボール」こと特製焼酎ハイボールでスタート
お通しの煮物に、妻は梅干ハイボール、私は下町葛飾名物の特製焼酎ハイボール、いわゆる「ボール」でカンパイ!
向かって左側、琥珀色の液体が「ボール」です。葛飾区内の飲み屋さんでよく見かける飲み物で、焼酎に秘密のエキスを混ぜているとか。お店によって作り方、味が違うのが面白いですね。
忠治のボールはほんのり甘みがあり、後口がすっきりしています。飲みやすいですね。あ、この飲みやすさで気づかないうちに酔ってしまうので、ご注意ください。
足立市場で仕入れたマスター自慢の魚介類
お料理も頼みましょう。入り口脇の黒板には、その日のおすすめ魚介類が書かれています。お刺身を2つ頼みました。
真コチ刺身と活ツブ貝刺身。コチはしっとりとした食感の中にしっかりした旨味が感じられます。ツブ貝はコリコリ歯応えがたまりません!どちらもおいしい!
魚介類は京成本線千住大橋駅にある城東地区の台所、東京都中央卸売市場足立市場で仕入れたもの。おいしい魚介類、どんどんいきましょう!
白イカ刺身。「うわっ、おいしい」と歯応えのある食べ物が好きな妻が喜んでいます。ほんとだ!噛むと、ねっとり食感を想像していたのですが、「パンッ!」と弾けました。
穴子白焼。タレを絡める煮つけの穴子も好きですが、白焼きはまた穴子の身のおいしさ、脂のノリをダイレクトに味わえます。しみじみ、おいしいです。
メヒカリ唐揚げがまた、大きいですね!九州旅行でメヒカリ唐揚げを食べたことがありますが、もっとコンパクトサイズでした。マスターいわく、このLLサイズのメヒカリは東日本でよく食べられるとか。
いやあ、魚介類好きの私としては新しい味に出会えてたまらなくうれしいですね!頭からかぶりつくと、ほろほろの身。骨も気にならないくらい、いい揚げ加減でおいしくいただきました。
肉豆腐をはさみ、締めの名物おにぎりへ
魚介類だけでなく、肉豆腐も頼んでみました。醤油とみりんでしょうか、この甘じょっぱい味は、関東の味ですね!しっかり味がしみ込んだ豚肉と絹ごし豆腐がおいしい。お酒が進んでしまいます。
ごはんが欲しくなった私たちは、締めにおにぎりを頼みました。
40年以上前に開店したとき、「忠治」はおにぎりがメインだったそうです。
しゃけとおかかを1つずつ。おいしい魚介類やお肉料理でお酒を楽しみ、最後においしいお米。日本に生まれてよかったあ!と感じる瞬間でした。
舌も胃袋も、心もしっかり満たされました!
おいしかったです。ごちそうさまでした!
私たちが食事している間、お一人でカウンターに座り飲まれるお客さんが数人来られました。地元の会社員さんか商店主さんでしょうか?男性も女性も、ゆっくりお酒とお食事を楽しんでおられました。
お酒や食事のおいしいのはもちろん、「忠治」はとにかく居心地がいいお店です。マスターとホールのお姉さんが醸し出す雰囲気が、本当にいい。
帰宅前にホッとする時間が欲しいな…と思っておられるみなさん、ぜひ一度、「忠治」に行ってみてくださいね!
忠治
住所:東京都葛飾区青戸3-33-16
アクセス:京成本線「青砥駅」から徒歩約2分
TEL:03-3690-4681
営業時間:17:00-23:00
定休日:水曜日 木曜日